2017/08/16

茨城県知事選候補者、現職の橋本氏の東海第二原発再稼働判断は?

2017年8月27日は茨城県知事選である。連続7期目を狙う橋本、橋本の多選を嫌った自公が推薦する大井川、共産党などが推薦する現役NPO活動家の鶴田の三つ巴だ。

茨城県にはいろいろ課題があるけれども、東海第二原発の再稼働可否は避けて通れぬ争点の1つである。現時点で唯一立場を明確にしているのが鶴田で、再稼働反対である。大井川は言及はない。…で、問題となるのが橋本である。



橋本のHPのチラシにはこのように描かれている。

「安全性と避難体制の実効性が確保できない状況では、再稼働は認められない」言い換えると「実効性が確保できるならば、再稼働を認めないわけではない」となる。つまり「条件付き再稼働容認」であると言える。



ところで最近、Twitterで妙なアカウントが私をフォローした。その名も @masaruSPS 「無条件で再稼動を認めない橋本まさるSPS」である。このアカウントのツイートではこのような発言だったとのこと。



「原発の再稼動は認めないということで、これから進めて参りたいと考えております。」
https://twitter.com/masarusps/status/896732732008521728









え?と思って、アカウントのリンクを伝ってアメブロにたどり着いた。



---以下、引用---




【スピーチ文字起こし】茨城県知事選 橋本昌(まさる) 候補 2017810 京成百貨店前



http://ameblo.jp/hashimoto2017/entry-12301290544.html




【橋本昌(まさる)】


そして、原発再稼動につきましては、先ほども申し上げたんでありますけど、様々な人達のご意見、或いは、避難体制の整備の可能性、そういったことを踏まえて、原発の再稼動は認めないということで、これから進めて参りたいと考えております。 





色々なご意見ありますけど、私は子供を抱えたお母さんが、「なんとか再稼動はさせないで下さい」或いはまた、東海村で若い女性の方達が三人揃って、「やめられないんですか? やめたいんじゃないんですか?」と、真剣な顔で言って参りました。そう言った声に応える為にも再稼動は認めない方針でやっていきたいと思っております。





---引用終わり---





Youtube にアップされた動画も見たが、確かにこの通りに話している。しかし、だ。この発言だけではよくわからない。前段をそのまま読めば、橋本がHPでチラシに書いている通りのこと(

「安全性と避難体制の実効性が確保できない状況では、再稼働は認められない」)を繰り返しているだけだ。




(※このことについては、私は橋本自身に関してはマイナス評価しない。東海原発30キロ圏内で実効性のある避難計画などあり得ない。とすれば、この公約は事実上の再稼働反対宣言に等しいからである。老獪な時間稼ぎのつもりで言ってるとすれば、それもアリかとは思う。)



@masaruSPS の曖昧な書き方は、県民に誤解を流布する可能性がある。時事ドットコムは記事丸ごとが誤解を招きそうである。茨城の地方紙、茨城新聞も、見出しで誤解を招く書き方をしている。



■時事ドットコム

現新3氏の争いに=多選、原発再稼働争点-茨城知事選

 https://www.jiji.com/jc/article?k=2017081000936&g=po

原発再稼働について橋本氏は「安全と避難体制の実効性が確保されなければ認められない」としていたが、10日の街頭演説などで「無条件で認めない」と述べ、反対姿勢を鮮明にした。









■茨城新聞

知事選 橋本氏「再稼働認めず」 東海村長「距離置く」

http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15025424845330&utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter







 

@masaruSPS あたりは周囲のお抱えの人だろうから仕方ないが、マスコミがなんたるいい加減さだと思う。街頭演説を聴いただけで済ます気なのか。候補者本人に直接質問して、直接回答を得れば良い話なのに。茨城新聞も、IBSも、NHK水戸放送局も、大事なことなのにいったい何をしてるんだろうと思う。



27日の選挙当日までまだ間がある。茨城の報道機関は、是非とも橋本氏に直接突っ込んだ質問をして欲しい。「何があっても再稼働は認めない」のか、「避難計画が整えば再稼働認めるかもしれない」のか、はっきりしてくれと。明確な回答がなければ「明言は避けた」と報じればいい話なのだから。



しっかりしなよ、茨城のマスコミさんたち。

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