2019/08/01

2018年度 #児童虐待 相談件数159,850件、児相職員1人当たりの虐待相談受持件数は約46.7件


東京新聞によると、2018年の児相に寄せられた児童虐待相談件数は 159,850件(速報値)でした。前年度から26,072件も増加し、史上最多を更新しました。

https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019080101001175.html



児童福祉士の配置数は、2018年4月1日現在で 3,426名(任用予定者含む)です。

https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000349860.pdf



つまり、児童相談所における2018年度の児童福祉司1人当たりの児童虐待相談対応件数は、159,850 ÷ 3,426 ≒ 46.7件 になります。



これまでの推移を見てみますと…、下表のようになります。相談件数も児童福祉司配置数も増えていますが、対応が追い付いていない状況が変わりません。







































































































































児童虐待相談件数


児童福祉司配置数


1人あたり受持件数


1999年度


11,631


1,230


9.5


2000年度


17,725


1,313


13.5


2001年度


23,274


1,480


15.7


2002年度


23,738


1,627


14.6


2003年度


26,569


1,733


15.3


2004年度


33,408


1,813


18.4


2005年度


34,472


1,989


17.3


2006年度


37,323


2,139


17.4


2007年度


40,639


2,263


18.0


2008年度


42,664


2,358


18.1


2009年度


44,211


2,428


18.2


2010年度


56,384


2,477


22.8


2011年度


59,919


2,606


23.0


2012年度


66,701


2,670


25.0


2013年度


73,802


2,771


26.6


2014年度


88,931


2,829


31.4


2015年度


103,260


2,934


35.2


2016年度


122,578


3,030


40.5


2017年度


133,778


3,253


41.1


2018年度


159,850


3,426


46.7








重ねて言います。児相の児童福祉司の仕事は虐待対応だけではありません。その他の対応が必要なケースを含めると、1人当たりの持ち分は100件くらいになるとも言われています。虐待相談の受持ち件数だけでも46件なんて、正気の沙汰ではない数字なのです。



…だが、しかし、です。2010年(平成22年)には児相の職員が加配・増員が必要であると考えているいう意識調査結果もあります。

https://hairo-neko.blogspot.com/2017/08/blog-post_21.html



にもかかわらず、この20年間の推移は…。1人あたりの受持件数は約4.7倍です。児童相談所を管轄する厚労省の人事の失敗は明らかです。もはや対応能力無し「無能」と評価せざるを得ないと思います。



現行の児童虐待防止体制はもう見限るべきでしょう。

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